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パーソナル筋力トレーニングジムのテキトーなトレーナーに注意セヨ!

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近年、密を避けて個別指導を受けられるパーソナル筋力トレーニングが人気です。
しかし一方で、怪我の報告も多く寄せられています。
「パーソナルトレーナーがいるのに怪我するの?」
「そんなに無理なことをさせられるの?」
そんな疑問を持つ方も多いでしょう。

この記事では、パーソナル筋力トレーニングとは何か、なぜトレーナーがついていながら怪我が起きてしまうのかを解説していきます。

パーソナル筋力トレーニングって?

パーソナル筋力トレーニングとは、トレーナーと1対1で、指導を受けながら筋力トレーニングをすることです。
トレーナーは個人に合わせたトレーニングメニューの作成食事指導、そして専用器具を使ったトレーニングの指導が仕事になります。
筋力を高めることには様々なメリットがあると言われています。
例としては以下のようなものになるでしょうか。

  • 体が柔軟になり怪我の予防になる
  • 太りにくい体質になる
  • 姿勢が良くなる
  • 冷え性が改善される
  • 睡眠障害が改善される

パーソナル筋力トレーニングは、先に書いた通り、知識と経験を持ったトレーナーがメニューを組んで指導・補助してくれるので、ひとりでトレーニングするより効率的で、怪我の可能性も低くなります。
ところが、専門家がサポートしているはずのパーソナル筋力トレーニングで思わぬ怪我を負う事例が起きており、消費者庁から注意喚起が行われました。

なぜ今、パーソナル筋力トレーニングが人気なの?

人気の理由は、専属トレーナーが付くことで継続率が上がり、結果として目標を達成する人が増えたからです。
近年、トレーニングジムの開業が増えて地理的な選択も増え、特長を前面に打ち出すジムも出てきたりとバラエティ豊かになってきた影響もあるでしょう。
印象的なCMで有名になったトレーニングジム以外にも、2013年以降のジム急増の影響で、料金も店舗によって10万円未満から40万円程度までと選択しやすくなりました。
もちろんどんなジムであれ、プロフェッショナルなパーソナルトレーナーがトレーニングと食事指導をしっかり行うので、独学でするよりも「結果にコミット」出来るわけです(笑)。
トレーニングもトレーナーとマンツーマンで行うので、モチベーションも保ちやすくなります。
最近の傾向としては、女性専用トレーニングジムの開業ラッシュが起きており、エステやフィットネスジムへ通っていたダイエット目的の客層が移行しているといわれています。
これからもパーソナル筋力トレーニングに通う人がますます増えるでしょう。

トレーニング中に起こりやすい怪我とは?

パーソナル筋力トレーニングでも、正しい方法で行わないと怪我をしてしまいます。
私たちはトレーニング中に、どんなことに気をつけたら良いのでしょうか。
まずは、トレーニングによって起こしやすい怪我を確認しておきましょう。

  • 捻挫
  • 肉離れ
  • 靭帯損傷
  • 腱鞘炎
  • 使いすぎによる炎症
  • 高血圧による脳出血・脳梗塞

怪我は、体の特定の部位に急激な負荷がかかるために起きる事が多いのです。
筋力トレーニングは当然、筋肉へ負荷をかけて行います。
負荷のかかり具合はトレーニング内容によってさまざまです。たとえ熟練者でも、気を拭いた状態では怪我をすることもあり、体に強い負荷をかけるときは細心の注意が必要です。筋力トレーニングは気を抜かずに慎重に行ってください。
また、怪我をしないために、ウォーミングアップは入念に行いましょう。

代表的なトレーニングにおける注意点

筋力トレーニングの代表的なメニューはベンチプレス・デッドリフト・スクワットです。
(※トレーニングの種類は無数にありますので、行うトレーニングごとに必ずトレーナーに注意点などを確認しながら進めてください)

ベンチプレス

ベンチプレスする女性

ベンチプレスは上半身を鍛えるトレーニングです。
長椅子に仰向けになりバーベルを持ち上げるトレーニングになります。
特に大胸筋(胸)、三角筋(肩)、上腕三頭筋(腕)などを同時に鍛えることができます。
このトレーニング行う際は、肩や手首に大きな負荷がかかりますので、肩の脱臼・骨折が起きやすく、また手首がそって筋肉や靭帯を痛めることもあります。
加えてバーベルを誤って落としてしまうと大事故になるので、このトレーニングを行う場合は、セーフティーバー(安全バー)を体の両側に設置し、万が一バーベルを落としても首よりも高い位置で止まるようにしましょう。

デッドリフト

デッドリフトする女性

デッドリフトは全身を鍛える効率の高いトレーニングです。
立った状態でバーベルを昇降させるトレーニングになります。
特に脊柱起立筋(背骨の両側にある筋肉)を中心として、僧帽筋(背中)、広背筋(背中)、大臀筋(お尻)といった背中側の筋肉全体、そしてハムストリングス(太ももの裏)などを同時に鍛えることができます。
このトレーニングは正しいフォームで行うことが重要です。
フォームが悪いとすぐに腰を痛めてしまうので姿勢には十分に注意しましょう。

スクワット

スクワットする女性

スクワットは下半身を鍛えるトレーニングです。
専用の器具が不要で自重でトレーニングするので、特に有名なトレーニングでもあります。
スクワットは手軽にできるだけに、いくつもの種類があります。
一般的なノーマルスクワットなら、大臀筋(お尻)、大腿四頭筋(太ももの前側)、ハムストリングス(太ももの裏)、ひふく筋やヒラメ筋(ふくらはぎ)、脊柱起立筋(背中)を鍛えることができます。
このトレーニングも正しいフォームで行わないと腰やひざに不必要に負荷がかかり傷める原因となります。
手軽に始められるからこそ、トレーナーからフォームチェックしてもらって無理なく的確なトレーニングを心がけましょう。

怪我を防ぐためのトレーニングの流れ

ほとんどの場合、正しくトレーニングできていないことが怪我の原因です。
トレーニングを始めるなら、正しいトレーニングについて必ず指導を受けて、効果や注意点を理解してから実行しましょう。
以下に実際にトレーニングを行う時のポイントを挙げておきます。

  • ウォーミングアップを行う
  • 正しいフォームで行う
  • 自分に合った負荷で行う
  • クールダウンを行う
  • 自分に合った頻度で行う

パーソナルトレーナーはあなたが目指す目標に沿ったメニューを作成してくれますが、実行するあなたの身体的な状態を詳細には把握する事が出来ません。
その日の体調やトレーニングの負荷に対する感覚(痛みなど)は本人でないとわかりません。
トレーニング中は無理せず「これ以上できない」など、自分の体の状態をはっきり伝えましょう
また、過去の怪我と持病は必ず申告してください。
トレーニングで体に違和感を感じた場合は、トレーナーと相談のうえ早めに病院を受診しましょう。

ジムやトレーナーの選び方

パーソナルトレーナーの資格取得には、生理学や解剖学、栄養学など多岐にわたる知識が必要です。
最低でも、目標までのトレーニングプログラムを作成する為の各トレーニングに対する知識、安全なトレーニング方法の指導論、食事指導の為の栄養に関する知識などが必要となります。
トレーニングジムに入会しようと思ったら、担当してくれるパーソナルトレーナーが、信頼できる有資格者であるかどうかをまず確認しましょう。
資格に中には、理論と器具の使い方をマスターしている事を証しているだけのものもあります。
使える・出来るという事と、状態を把握し教導できる事は全く違うものです。
トレーナー資格をメモして確認するくらい慎重で構わないと思います。

また、トレーナーが有資格者であっても、そのトレーニングジムに入会する前に、契約書の「怪我の補償」の項目は必ずチェックしてください。
トレーニング中の怪我の責任や対応について契約書に記載がない場合は、有事の際にトラブルとなる事が容易に想像できますので、入会しない事をおすすめします。
ジムが損害賠償保険に加入していれば、安心してトレーニングに励めるはずです。

まとめ

運動不足やダイエット目的、本格的に体を鍛えたいなど、パーソナル筋力トレーニングを利用する理由はさまざまです。
楽しく継続して運動を続けるためには、信頼できるパーソナルトレーナーと安心できるジムが必要です。テキトーなトレーナーと契約してしまうと取り返しのつかない事故が起こる可能が高まります。
まずはパーソナルトレーナーが有資格者か、契約書に怪我の保証項目があるかをチェックしましょう。
さらに、トレーニングを始める前の準備を念入りにする、柔軟性を高める運動を取り入れるなど、パーソナルトレーナーの指導に頼り切るのではなく、事前・事後のケアを行うなど怪我無く目標を達成できるよう自分自身でも自らの体に気を配ることが達成への近道ですよ。

記者:ろこひた/編集:Akihisa.Y

出典:消費者庁/報道資料2022年度

2022年4月21日発表:「パーソナル筋力トレーニング」でのけがや体調不良に注意!-コロナ禍でより高まる健康志向や運動不足解消の意外な落とし穴!?-

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